20年以上にわたる公立保育園勤務を経て、現在は立教女学院短期大学幼児教育科教授。著書は『0・1・2歳児の心の育ちと保育』(小学館)など多数。
元白梅学園大学子ども学部教授。子どもの発達を踏まえたうえで、将来必要な力を育てる遊びや体験を、保育園や美術館などで指導しているアート・遊びの専門家。
- プロフィールは取材当時のものです
まだひらがなが読めません。
ちゃんと読めるようになるのか不安なのですが・・・
(3歳の男の子のおうちのかた)
お友だちの中には、自分の名前は読めたり、もう46文字すべて読める子もいて・・・。
まずは、かるたやお手紙ごっこなどで「ひらがなを読むって楽しそう!」と思えるきっかけを用意しましょう。「自分も読みたいとその気になるときは必ずきますし、興味をもてばすぐに読めるようになりますよ。
鏡文字になったり、字形がぐちゃぐちゃだったり・・・。
(4歳の男の子のおうちのかた)
文字を書くと鏡文字になったり正しく書けなかったりします。本人は満足そうに「できたよ!」と見せてくれますが、そのまま間違って覚えてしまわないか不安です。
3・4歳の手指は骨格が未完成。ととのった形や文字を描く(書く)のは難しいことです。まずはお絵かきで、十分な筆圧や鉛筆の持ち方を身につけましょう。また「描く(書く)と気持ちが伝わる」といううれしさを体験させてあげることも大切です。
教えると、
怒ってつい親子バトルに・・・。
(5歳の男の子のおうちのかた)
「こうしたら?」と教えようとすると「いや!これでいいの!」と怒り「もうやらない!!」となってしまいます。
どうしたらうまく教えてあげられますか?
「意欲」と「技術」の2軸を伸ばしたい時期。遊びの中で「やりたい!」と盛り上がっているときに「いい絵だね!鉛筆をこう持つともっと書きやすいよ」など褒めながらアドバイスを。「教わった通りにしたらうまくいった」と実感できれば、進んで技術をマスターしたいと思うようになります。